争族対策のための遺言

争族対策のための遺言

遺産をめぐって残された家族どうしで争うことは、近年増加傾向にあります(裁判所司法統計令和3年)。
しかもその約7割は、遺産総額5000万円以下の家庭です。
決してお金持ちや資産家だけの問題ではなく、普通のご家庭にも起こる問題です。
あらかじめ対策し、争族の可能性を少しでも減らしましょう。

子供たちが争わないよう、親が事前にやっておくべきこと

遺産争いの可能性を減らすために

 

遺言の内容

日本全国で起こった”争族”争いのうち70%以上は、遺産総額5000万円以下のご家庭で勃発しています。
大金持ちの話ではなく、普通のご家庭で起こる話です。
遺産を巡る争いは、近年増加傾向にあります(裁判所司法統計令和3年)。

 

しかもその約7割は、遺産総額5000万円以下の家庭です。
決してお金持ちや資産家だけの問題ではなく、普通のご家庭にも起こる問題です。

 

しかし、あらかじめ対策しておくことで、争族の可能性を減らすことができます。
思っているだけ、望んでいるだけでは不十分です。法的に有効な対策を取る必要があります。

 

残された家族がモメないようにするには、有効な遺言を書いてあなたの気持ちを伝えることです。
遺産を受け取る権利を持つ人や、相続割合も、法律で決まっています。
それらをふまえて、遺言の内容を決めます。

 

遺言の型

せっかく遺言を書いても、形式を守っていないと、無効になってしまいます。
法的に認められるように、有効な形式をきちんと整えて書きましょう。

 

遺言に込める気持ち

遺言書の内容を決めた「今の気持ち」を、遺言書に書きます。
なぜ争ってほしくないのか、なぜ遺言を書くのか、あなたの気持ちを文字にして子ども達に残します。

 

確実に実行

遺言を確実に実行してくれる人を執行人に選びます。
例えば子の配偶者など、利害関係人は執行人になることができません。
中立の立場の人が適任です。
簡単に感情に流されずに、遺言書に書いてあるとおりに、確実に粛々と実行できる人が理想的です。

 

遺言の効力

法的な効力を持たせるために、遺言を公証役場に持参して公正証書にします。
せっかく法にのっとった型で遺言を書いても、自宅タンスやパソコンに保管しておくと、争いの火種になる可能性や、”なかったこと”にされる可能性もゼロではありません。